親戚宅での感謝祭の集いは、ちらちらと暖炉の中で揺らめく炎を背景に、とてもゆったりとしたものでした。

伝統的なサンクスギビング・ディナー
このサンクスギビングディナーの主役は、何と言っても、ターキー、七面鳥の丸焼きです!
これ、とっても美味しいんですけど、どこの家庭でもさすがに全ては食べ切れなくて、余りが出るものなんですよね。
余ったターキーは一体どうしているのか、その辺りを探ってみたいと思います。
余ったターキーミートの行方は
基本、こうしたホリデーディナーでターキーの丸焼きを用意する際、そもそもお店でターキーを冷凍、もしくは生で購入するわけですけど、大人一人当たり、1ポンド(454g)を食べるという計算で選ぶのが基本になっているようです。
例えば、大人が6人いれば、少なくとも6ポンドのターキーが必要なわけで、子供分も入れると、最終的には8ポンドサイズにしようといった具合です。
まあ、あくまで、これは多めに見積もった分量ですので、大抵は余ってしまうんですね。
その対処方法としては、言うまでもなく、とにかく肉を骨から削り落としてタッパーに保存!

メインディッシュのターキーミート
その他のターキー部位はどこに?
残った骨諸々については、お鍋に入れて、ひたひたの水を加えた後、弱火で延々と煮込んでスープを取ります。
その間ずっと、鶏がらスープのいい匂いが家中に充満してくれるんですよ。

ターキーから作ったスープストック
出来上がったものは、冷ましてから、かもした上で冷蔵庫内に保存します。
翌朝にでも確認してみると、油分が上に浮かんでコーティングを作っていますので、それをスプーンか何かで綺麗にすくって廃棄してしまいます。
すると、顔を出してくれるのは、ぷるぷるっとしたゼラチン状のブイヨン。
これを使って、スープなり、ホワイトソースなり、うどんなり、鍋物なり、いかようにも利用するわけですね。
アメリカのホリデー風物詩
タッパーに保存してあるターキーは、パスタやグラタン、パイ、うどん、はたまた、カレーやシチューの具にも使えますが、大抵は手っ取り早く、ターキーサンドイッチに変身することが多いようです。
もちろん、パンにマヨネーズや、これまた残ったクランベリーソースを塗ったり、チーズを挟んだりして味を調えるわけですが。

残り物をアレンジしたターキーサンドイッチ!
仕事場にお弁当を持っていく人の場合、同僚どうしで、こんなぼやきが。
「うちは、あと3日はターキーサンドイッチがランチメニューになりそう.....」
「3日ならまだいいよ。うちは1週間続くから」
アメリカのホリデー風物詩とでも言える光景ですね。(笑)
お料理好きの人ならば、サンドイッチ一辺倒にならずに済みそうですが....。
さて、次の大きなホリデーディナーは、なんと言ってもクリスマスです。丁度、この感謝祭の1ヶ月後なんですよね。
さすがに、わたしはターキーでは飽きてしまいますので、例年ですとハムディナーを選ぶことが多いです。
他にも、ポークロインやローストビーフを好む家庭もあるでしょう。もちろん、中には「ターキーよ、再び!」のツワモノもいるのかもしれません。
今回のディナー、娘はターキーを特に気に入って食べていましたよ。
親戚の皆と一緒に頂くディナーだったからでしょうか、いつも以上に食が進んでいたようでしたね。
帰宅して早々、あの子に、「クリスマスに、またターキーが食べたいな」なーんて言われるんじゃないかと、密かに不安になっている母でありました。(笑)