「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」
昔、こんなキャッチーなコピーがありましたね。
あれから時が流れ....。
今の時代の親御さんたちが我が子に願うのは、どんなことでしょうか?
「おとなしくてもいい、賢く育ってほしい」?
それとも、
「おしゃべりでもいい、心豊かに育ってほしい」かな?
各家庭、独自の理想はあろうとも、大切な我が子に対し、「瑞々しい感性を養いながら、賢い子に育ってほしい」と願う親御さんは、総じて多いのではないでしょうか。
脳の活性化を図るために
「瑞々しい感性」も、「賢い」も、脳の活性化と深く関わっている特徴と言えます。
人は生まれてから、様々な刺激を受け、脳内の回路を増やし、それを強固にしていくのだとか。
多くの専門家が口を揃えて主張することは、それらを発達させるためには、「五感への刺激」が不可欠だということ。
そもそも、五感とは以下の感覚を指しています。
- 視覚:目で見て受ける刺激。光景、景色、色彩、形、動き。
- 聴覚:耳で聞いて受ける刺激。音。
- 嗅覚:鼻で嗅いで受ける刺激。香り、匂い。
- 味覚:口と舌で受ける刺激。味、食感。
- 触覚:手や足他、体の部位や肌を通して受ける刺激。感触、質感、温度。(尚、指先で小さなものを摘めば、ファインモータースキルにも繋がります。)
これら五感への刺激を促すことにより、感覚神経を通して伝えられる情報の処理と伝達の役割を担う脳が活性化される、というわけです。
つまり、脳内の神経細胞の個数が増え、細胞と細胞を繋ぐシナプス結合箇所が増え、これが神経回路となって、やがては脳全体に張り巡らされていきます。
さながら一大ネットワークを形成するわけで、このネットワークがより緻密に構築されていればいるほど、情報をより大量に、よりスピーディーに処理・伝達していくことが可能になるわけです。
脳内の、この優れたネットワーク環境こそが、巷で言われる「頭が良い」という意味の同義語になります。
使えば使うほど、動かせば動かすほど、訓練されて逞しくなるのは、脳であっても同じこと。脳を活性化させるためには、五感を刺激してあげることが大きなカギになるんです。
それによって脳内の神経回路が発達していくことで、やがては、子供の記憶力、思考力、学習能力、発想力、想像力が高められていくというわけです。

この落ち着きの無さはいったい?!と思い続ける日々でしたが、ギフテッドゆえに、脳への刺激をコンスタントに求めていたのでしょう。
遂に、4歳半のときに専門家に見せて、娘がギフテッドであることが判明しました。
そのすぐ後、娘のサンデースクールの先生で、幼児教育の修士号を持っている女性がこう言ってくれたんです。
『オータムがこれから学校に行くにしても、ホームスクーリングをするにしても、常にたくさんの刺激を必要とするタイプの子だから、親の側が気を付けて、色々な刺激を提供してあげる必要があると思う。オータムの場合、知的好奇心を十分に満たしてあげないと、すぐにも退屈してしまうと思うわ』と。
その時点では、オータムがギフテッドであること自体、彼女は知らなかったのですが、娘の言動に何か感じるものがあったようです。専門知識を持っている人間の目には、娘のニーズは明らかなんだな、と妙に納得した覚えがあります。
ギフテッドにとって、知的好奇心への刺激の在る無しは死活問題とも言えます。
ズバリ、お勧めスポット
そんな娘を持った親としては、常々、娘の知的好奇心を満たしてくれるだろう場所やイベントを探すことが課題になっています。
わたしだったら、こんな場所に娘を連れて行きたいな、と思うものを挙げてみますね。
同じことを繰り返す日常生活から少し離れてみるだけでも、子供にとっては大きな刺激となってくれるはず。
ギフテッドを研究・教育対象としている心理学者や専門機関も、このリストに載っている場所の多くを、ギフテッドの知的好奇心、モチベーション、インスピレーションに好影響を与えるものとして高く評価しています。
- 水族館
- 科学博物館+プラネタリウム
- 子供博物館
- 美術館/博物館(ガラス、ステンドグラス、楽器、オルゴール、人形、絵本)
- 乗り物博物館
- 動物園
- 植物園
- 鍾乳洞
- フルーツ狩り
- 潮干狩り
- 山菜狩り
- ファーム、牧場見学
- 陶芸、絞り染めなどの工芸体験
- お城見学
- 陶器工場ツアー
- お菓子工場ツアー
- 文学的価値の高い子供対象のミュージカル(赤毛のアン、ピーター・パン、アニーなど)
- アスレチックパーク
- 大型迷路
- ミニチュアゴルフ
- 温泉
ざっと挙げただけでも、これだけのスポットが。これならば、どの地域にお住まいでも、何かしら該当してくれる場所があるのではないかな、と。
他にも、お子さんによっては、バレエ、音楽コンサート、人形劇、サーカス、アイスショー鑑賞、観劇タイプも、五感の延長で、芸術センスを養ったり、物理の法則などを学ぶきっかけになってくれそうです。
中でも、バレエ鑑賞は、バレエ教室に通っているお子さんならば、プロのダンスカンパニーの踊りや振り付け、舞台装置を見て、大いに刺激を受けることでしょう。
クリスマスシーズンの「くるみ割り人形」は、子供に大人気の演目でもあります。
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同じ意味合いで、お子さんが習っている楽器やスポーツに関係した鑑賞・観戦も、良いイベントになってくれると思います。
尚、鑑賞カテゴリーに分類されるべき映画については、知的好奇心を刺激するという目的から、内容を吟味する必要があると思います。長々と続く毒々しいプレビューが子供には相応しくないこともありますから。
とは言え、生物や宇宙などを題材にした短めのドキュメンタリーでしたら、まさにドンピシャでしょう。大きな水族館や科学博物館ならば、館内や隣接する場所にそういった映画を上映する施設が設置されているかもしれませんね。

うちのギフテッドの娘には、知的とは別の意味で刺激が強すぎて、おそらく、その夜は眠れなくなるんじゃないか、と。
その代わり、家族でのバカンス、バースデーやクリスマスのプレゼント、その他、ご褒美としての特別の位置付けとしてならば、純粋にリラックスして楽しめるのと同時に、今まで体験してきた知的好奇心との相乗効果も望めるのかな、と思っています。
五感への刺激:例えば、フルーツ狩り
例えば、リストにあるフルーツ狩りのケースでは、こんなシナリオが期待できるかもしれません。
普段、スーパーで買う果物は、綺麗にビニールパックの中に並べられていたり、ばらで売られたりしています。そんな光景を見慣れている子供たちは、つい、果物とはそういうものだ、と思ってしまいがち。
そんな中、子供たちをフルーツ狩りに連れて行ったとしたら?
収穫前の果物が木にたわわに実っているのを見つけることは、新鮮な驚きになってくれるでしょう。
フルーツ狩りにも様々な種類がありますが、イチゴ狩りやブルーベリー狩り、ぶどう狩りなど、その場ですぐに食べられるタイプは、速攻で味覚への刺激を受けられるため、最もお勧めです。
しかも、イチゴも、ブルーベリーも、ぶどうも、子供が大好きな果物ときています。
目にも鮮やかな色彩、ふわりと鼻を掠める爽やかな香り、風にさわさわと揺れる葉っぱ、そして、茎をぽきりと折る微かな音。
小さくとも、宝石のように艶やかな実をそおっと指で摘めば、その果物独特の質感が伝わってくれますよ。
苺ならば、表面のつぶつぶが、子供の柔らかな指先にざらりとした感触を残してくれます。
まだ慣れない手つきでヘタを持ち上げ、とろり、としたコンデンスミルクに、この摘み取ったばかりのイチゴを丁寧に浸します。せっかくのミルクが垂れてしまわないよう、素早く口に含めば、とたんに甘みと程好い酸味が広がってくれて。
思わず、笑顔がこぼれます。

自分で摘み取ったばかりのイチゴを頬張る
「美味しいね、甘いね」、「もっと食べたいな」、「どうぞどうぞ」と、家族で交わす会話。
イチゴを摘み取る手を忙しなく動かしては、次々に頬張って。その度に、じゅわっと甘酸っぱい果汁があふれてくれます。
やがて、お腹がいっぱいになれば、今度は、そのきらきらとした眼差しは、イチゴの形や大きさに向いてくれるかもしれません。
まさに、五感が同時に刺激を受けてくれる、貴重なひとときになってくれますよ。
せっかくですから、たくさんのイチゴを持ち帰って、色々にアレンジしてみましょう。ヨーグルトをかけたり、ケーキのデコレーションに使ったり。
自家製のイチゴジャムを作ってみると、後々まで思い出に残ってくれると思います。トーストにジャムを塗る度、あのイチゴ狩りで持ち帰ったイチゴで作ったんだよね、と記憶が蘇ってくれますから。
他にも、お洒落なデザートとして、イチゴをチョコレートコーティングしたものを簡単に作ることもできます。パーティーや持ち寄りの一品としても適しているくらいですから、親しい人たちを招いてのティータイムにも喜ばれますよ。
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五感への刺激:他のフルーツ狩りでは
同じフルーツ狩りでも、その場ですぐには食べられないタイプのものもありますね。
例えば、リンゴ狩り。
わたしたちがよく行くリンゴ園では、小さなギフトショップが併設されています。そこに売られているのが、リンゴ園の自家製キャラメルディップのリンゴやドーナツです。
娘は、このドーナツを食べることをいつも楽しみにしています。リンゴ園=ドーナツが食べられる、という図式が頭の中に出来上がっているんでしょう。
これも、脳にとっては、しっかりと味覚の情報となってくれますよ。
持ち帰ったリンゴをそのまま食したり、それを使ってアップルパイなどを焼いてみれば、今度は時間差で味覚が刺激されることになります!
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五感への刺激:例えば、鍾乳洞見学
鍾乳洞見学なんかも、なかなか面白そうですね。地下の世界を垣間見せてもらえるような、幻想的な趣があると言いますか。
ただね、ひんやりとした暗い洞窟の中に入っていくので、最初、小さな子は怖がってしまうかもしれませんが....。
わたし自身は、大人であっても、とある鍾乳洞の入り口に設置されていたプラスチック張りの中でうごめいていた生物に、ひえーーーーっ、となったクチです。
一旦、洞窟の中に足を踏み入れれば、ぼーっと灯された明かりと相まって、そこには圧倒的な神秘の世界が広がります。

鍾乳洞は不思議な空間
まるで、芸術家の手によって生み出された、ときに繊細、ときに荒削りの彫刻作品のよう。ぼうっと映し出される乳白色の柱の数々が目を引いてくれます。
そして、洞窟ならではの空気。
「触らないでください」の意味でロープが張ってある場合、実際に手で触れられるものには限りがあるかもしれませんが、ひんやりとした空気を頬に感じることは出来るでしょう。
中には、滝があったり、地下水が湧き出していたりする場所も。ザーッと水が流れる音に耳を傾けます。
鍾乳洞によっては、洞窟を抜けたところで、天然地下水を商品にして売っているところもあります。これにお目にかかったら、ぜひとも、何本か手に入れたいもの。
どんなミネラル成分になっていて、どんな味なのか、飲み易いかどうかなど、自分の舌で確かめてみるんです。
そのまま、ストレートで飲むのはもちろんのこと、後々のティータイムやご飯炊きにも利用して、いつもの味と比べてみるのも、面白い実験になってくれるんじゃないかな。
我が家のお目当ては
ホームスクーリングも兼ねて、最初に決めたのが水族館です!
ここには、見るべきものがいっぱい。ウェブサイトで確認したところ、エイやサメに触れることができるとのこと。
あの子、最初は怖がるかもしれませんが、知的好奇心をビシバシ掻き立ててくれそうな予感。
こういう体験できるタイプの施設は、子供の興味と好奇心を促す意味で特に優れていますね。数あるスポットの中でも、我が家での優先順位は自ずと高くなります。
ペンギンも見られるとかで、うまいこと、鳴いてくれるといいなあ。
巨大サイズの水槽がありますので、そこで魚が跳ねてくれれば、水がざざっと音を立ててくれますね。それすらも、娘の関心を引いてくれるのではないか、と思っています。

水族館はどこか幻想的
この水族館では、隣接された映画館で1時間ほどのショートドキュメンタリーが上映されているんです。それも、全て3D!
時間によって上映映画が変わるとのことですので、娘が見たいと思うものに合わせてスケジュールを組みたいと思っています。
つまり、この水族館だけで、味覚以外の全てが満たされるんですよね。
「水族館」をテーマにするならば、ランチに何らかのシーフードを頂くのが統一感があると言えるかもしれませんが、それってば、一方でグロくありませんか?
あの水槽の中の、あの魚のお仲間を食べているのか.....と立ち止まって考えたくない、と言いますか。いや、想像しただけで、さっと生臭さが鼻先を掠めたりも....。
生きている海洋生物を見た後だけに、こう、考えたくないんですよね。あれを沸騰するお湯の中に入れたのかとか、あれをさばいたのかとか....。
まあ、無理にシーフードにしなくとも、その市内には名の知れたイタリア人街があったりしますし、名物のイタリアンピザを頂くのも一つの手かな、と。

イタリア人街でイタリアンピザを頂こう!
そして、1日の最後は、やっぱり、これで締めくくろうかな、と考えていますよ。
ランチを頂く予定のイタリア人街に、これまた有名なペイストリーショップがあるんですよ。せっかくの機会ですから、色とりどりのイタリアンスイーツを五感を使って堪能してみたいな、と思っています。

日帰りの遠出は、スイーツで締めくくり
これには、娘も大はしゃぎ!
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お得にするために:日本
我が子の知的好奇心を刺激してあげるためにも、定期的に色々な場所に連れて行ってあげたい。
でも、自分一人で出掛けるのと違って、家族総出となると、入場料が案外嵩んでしまうものなんですよね。出来ることならば、少しでもお得料金を求めたい。
日本では、お目当ての場所がやっているウェブサイト上の割引クーポン。もしくは、旅行サイトで、何らかのクーポンが見つかってくれるかもしれません。
あとは、金券ショップやオークションサイトを覗いてみるのも、一つのやり方かな、と思います。
ただですね、絶対にやってはいけないのが、入場券購入の窓口で年齢のサバを読むこと。
ほら、よくあるじゃないですか、6歳以下は無料とか、子供割引料金とか。でも、7歳からは入場料が大人並にしっかりと掛かりますよ、みたいな。
実家の恥を晒すようですが、かつて、1度だけ、うちの親がこれをやろうとしたことがあったんですよ。
そのとき、子供の一人の年齢が7歳になったばっかりとか、そんなタイミングだったと思います。背もそれほど高かったわけではなかったので、サバを読もうと思えば読めたわけです。
みんな、やってるし....という考えが、そのときの母に過ぎってしまったんでしょう。
で、6歳です、と窓口で伝えた母。
すかさず、横から聞こえてきた声は、「ちがうよ。わたし、6歳じゃないよ、7歳だよ」
その瞬間、母は、「あら、嫌だわ」と口ごもり、窓口の女性はそんな母をしらーっとした目で眺め...。
結局は、顔を真っ赤にしながら、もごもごと、すみません、と謝って7歳料金を支払ったのでした。
その後の親子の会話は、こんな具合に。
「あのね、ああいうときは、黙っていればいいの」
「だって、わたし、7歳だもん。6歳じゃないもん」
「はあーっ....。やっぱり、嘘はついちゃいけないってことね。お母さん、凄く恥ずかしかったわ」
それはもう、痛い目にあった母。これに懲りて、その後は決して、サバを読むことはしなくなりましたよ!
子供は親の行動をしっかりと見ていますので、親自らがこういうことをしちゃいけないんですよね。子供にとって、一番のロールモデルの役割を担っているのが、その親なんですから。
しかも、ギフテッドの子の場合、元々の理想が高いですから、もしも、こういうことを目の前でやられた場合、もっと辛らつな反応を返すかもしれませんし、親への信頼をも失いかねません。
何せ、記憶力の良さも手伝って、後々まで、こういうことを覚えていますからね。
そのときには分からなくとも、将来、「うちの親は、あのとき、モラルを妥協することを選んだんだな」と結論付けることもあり得ます。
ということは、例え、年齢のサバを読んで、僅かながらのお得料金を得ることに成功したとしても、子供の信用を大きく損なうという致命的な失敗を犯すことにもなるわけです。
長い目で見て、どちらが本当にお得なのか?と考えると、自ずと答えは出てくるんじゃないでしょうか。
お得にするために:アメリカ
日本同様、お目当ての場所のウェブサイトを探してみると、割引クーポンを印刷できたりすることがしばしばあります。
が、それ以上にお勧めなのが、各町の図書館が発行してくれるパスの存在です!

図書館には様々なサービスがあります
ぜひとも、お住まいの近くの図書館サイトをご覧になってみてください。
美術館や博物館、植物園など、その図書館が提携している施設の大幅割引パスを予約できるんですよ。窓口で支払う入場料の半額以下になってくれることがほとんどですので、絶対に確認してみる価値ありです。
いずれの図書館でも、その日に発行してもらえるパスの数には限りがあって、全ては早い者勝ち! これは、と思える施設のパスがあった場合、なるべく早めにスケジュールを決めて予約をしてしまいましょう。
ちなみに、我が家の水族館ツアーも、これを利用いたしますよ。図書館サイトから予約申し込みを済ませて、すでにOKをもらっています。
窓口ですと、一人当たりの大人料金が$27.00、子供料金(3~11歳)が$19.00と非常に高額。なのに、この図書館パスを使うと、あら不思議、4人まで有効で、一人当たり$10.00で入場できるんです!
これを使わない手は無いですよね。
ただ、注意点として、予めパスの利用日を決めて申し込む必要がありますので、後々の融通は効かないところも。その日の天候を確認してから、出掛けるかどうかを決める自由が無い、という不便さがどうしても付いて回ります。
ディスカウント額が半端じゃないですので、そこはまあ仕方がありません。
天候によっては、期待する嗅覚への刺激が、潮の香りに取って代わってアスファルトの臭いになることもあり得る、ということですね。
その日、晴れてくれますように! と、必死に願わずにはいられないのですけどね。
我が家の予定は続く
わたしの場合、こういうお得料金を適用してもらえるとなると、俄然、盛り上がると言いますか、このところずーっと、図書館の提携施設リストと睨めっこをしています。
実はですね、その中から、次なるターゲットも決めました。
窓口料金ですと、大人$25.00、子供$20.00?!
なのですが、この図書館パスを使えば、水族館と同様、一人当たり$10.00になってくれるという仕掛けです!
この科学博物館、ただ観察するだけではなく、実際に子供が体験できるスタイルがたくさん取り入れられているとあって、これまた期待が高まります。
ちなみに、こちらは小規模の科学博物館での様子。実は、娘、オータムのお気に入りの場所でもあるんです。
ここでは、フライパンやお鍋を使ったドラム楽器をぽん、ぽん、と叩けるようになっています。音の高さ、低さも、それぞれユニークで、あの子、楽しそうに叩いていましたよ。
これ一つ取っても、視覚、聴覚、触覚はもちろんのこと、木々の緑含め、嗅覚をも同時に刺激してくれるんですよ。

そして、欲張らないこと。つまり、その日のイベントにあまり詰め込み過ぎないということです。ギフテッドの子の場合、興味を引いたものの場合には、完全にロックオンして、ずーーーっとそこにいたがる傾向があります。
何と言っても、ギフテッドは物事に深く関わりたがる性分。場所から場所、アクティビティーからアクティビティーへの移行が非常に苦手です。
親が欲張って、スケジュールをきっちりと決めてしまうと、お互いにストレスが溜まり、せっかくの知的好奇心を刺激する機会が損なわれてしまうことに。
ここは、ジャズ演奏者のように即興で行きますとも! ある程度のアウトラインだけを決めておいて、あとは柔軟な姿勢で対応していくに限ります。
他にも、ギフテッドの子供が何かにロックオンしてしまった場合、本人も気づかない内に脳がどんどんブドウ糖を消費していきます。何でも、一つの資料によれば、『人間の脳は体重の2%なのに、何もしない状態で全エネルギーの20%を消費している』のだとか。
始終、何かと考えることの多いギフテッドの脳は、当然のこと、忙しく働いています。その間、どんどんエネルギー消費をしていくわけですが、時間の経過も、食べることすらも気にならなくなり、夢中になって関心事に集中し続けます。
そのため、本人がはたと気づいたときには、完全に低血糖状態に陥っているなんてことがしばしばあるわけです。
娘の場合、実際、自分が低血糖状態になっている、ということを自覚して言葉で訴えることは未だ無理なようですが、その代わり、娘のムードにその兆候が現れてきます。
例えば、突然、機嫌が悪くなり、怒りやすくなったり、話しながらぽろぽろと泣いたり、ちょっとしたことで親を責めたり。元々の強い拘りが更に輪を掛けて強くなり、何度も何度も同じことを繰り返し言い続ける....といった言動を見せるようになるんです。
そうなったらすぐ、いえ、実際にそうなる前に十分なエネルギー補給をしてあげないといけないな、と思っています。わたしのバッグの中に、シリアルバーやポップタルトのような甘めなおやつをいくつか忍ばせていくつもりでいます。
機会を最大限に活かすために
せっかくの家族でのお出掛け。五感への刺激を通して、脳の活性化を図った上で、楽しかった、面白かった、という感想が出てきてくれるのが一番!
そうすれば、いつまでも、子供の記憶に残り、期待する以上の大きな財産となってくれるはず。
親としても、この特別なイベントを家族での良い思い出にしたい、子供の脳への効果を最大限に広げたいと思いますよね。

例えば、これから行くつもりの水族館ならば、前日までに海洋動物にはどんなものがいるのか、娘と一緒に書き出してみたり。
イベント後には、何か印象に残ったものの絵を描かせてみたり。はたまた、フィクションですけど、海洋を題材としたリトルマーメイドやニモのDVDを鑑賞してみるのも面白いかな、と。
その辺りは、我が子の年齢や興味の方向性を考えつつ、楽しくアレンジできるんじゃないか、と思っています。これもまた、ホームスクーリングの一環ですね。




というわけで、我が家の水族館ツアーを間近に控え、娘の言動に、「ワクワク、ドキドキ」感が覗きます。
今日も、あの子、「そわそわ」としていたんですよ。何を思い立ったか、アボカドの種の解剖に勤しんで。
目で見て、手で触って、匂いを嗅いで、中味を口に入れて、思わず、ぺっと吐き出して....!
こんなギフテッドの娘です。
冒頭のキャッチコピーの話に戻りますが、どうしましょうね、こういう子を育てている我が家のケースは。