ギフテッド チャイルド ジャーナル

ギフテッドの娘と紡ぐ日常は、こんなにも瑞々しい

ギフテッドや才能を題材にした、おすすめの映画作品を教えてください

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ギフテッドならずとも、何らかの才能を扱った映画作品って、見ているものの注意を惹きつけてくれますよね。

やっぱり、そういう作品って、見ている側にも、分かり易いものが多いかな。

大抵、音楽とか、ダンスとか。

「Gifted/ギフテッド」と言うよりは、「Talented/タレンテッド」の要素が強くなっていますね。

アカデミックな分野でのギフテッドの場合には、これまた、手っ取り早く、数学が圧倒的に多いという印象です。

「グッドウィル・ハンティング」然り、わたしが渾身の力を込め、気力を振り絞るようにしてレビューした映画「ギフテッド/gifted」然り。←おいおい。(笑)

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うーん、わたし自身が、数学が苦手なせいか、こうした「ギフテッド」を扱ったものでは、数学以外の方が心に残るかな、正直。

そりゃ、「グッドウィル・ハンティング」なんかは、十分、佳作だとは思いますけど、敢えて意地悪な言い方をしてしまうとね、映画を作る上で、数学って扱い易いし、簡単に演出できてしまうと思うんですよね。

黒板に複雑な数式をバーンと出せますし、「MIT(マサチューセッツ工科大学)」という大学名をあちこちで使って、ちらっとでもキャンパスを映せば、それだけで観客に認知されてしまうと言いますか。

へえ、そうなんだ、凄いねえ、ってなりますよね。

ただね、その才能の奥深さだとか、才能の有りように興味を抱かされる、という感じではないんですよ。どちらかと言うと、それを取り巻く人間関係だったり、主人公の暗い過去だったりの方が本当の意味でのテーマになっています。

つまり、そうした作品の中での「ギフテッドであること」って、ヒューマンドラマを展開していく上での、極上のスパイスみたいなものなんですよね。

そう、サフランだったり、ガラムマサラだったり(笑)。←なぜに、インディアン?

そういうスパイスだからこそ、ぱぱぱっと振りかけられる方がいいわけで。

となると、さっき言ったみたいな、「数式」バーン、「MIT」バーン、とやれる方が制作側にしたら都合がいいんでしょう。

でもね?

個人的には、もっと、真っ向から「ギフテッド」にタックルしていくタイプの方が好みかな。

例えて言うならば、チキン・ティッカマサラ(クリーミーなトマト風味のイギリス発祥のインディアン・チキンカレーです!)のチキンの役割って言うのかな?

そう、あなたがいなけりゃ、そもそもメニューが成り立たない!という扱いを希望します。(笑)

すみません、前置きがどどーんと長引きましたけど、そんな「チキン・ティッカマサラ」な作品を厳選して、2点だけご紹介させて頂きたいと思います。

どちらも、本物の秀作で、わたしのお気に入り。

派手さはないものの、じーーーーーん、と胸に迫ってくるストーリーに仕上がっています。まさに珠玉の作品と言えますよ。

 

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藤井聡太さん(彼も、高レベルのギフテッドですね!)で盛り上がっている、日本の将棋界。この将棋と発祥を同じくするチェスを題材にしています。

実話を元にしていることもあって、迫力がありますよー。

チェスのルールを知らなくとも、純粋に楽しめますし、「チェスの才能」を「ギフテッドの概念」や「別の才能」に置き換えることで、「おおおおっ」と見えてくるものがあります。

わたしは、この作品の中の母親の立ち位置が物凄くいいな、と思いましたよね。学ばせてもらいたいな、真似したいな、って。

実際、出番がそれほど多いわけじゃないんです。

でも、この母親というのがですね、我が子の才能に一番に気付き、それを開花させるきっかけを作ってあげるわ、その後も、そっと寄り添うようにして見守り、必要があれば、声を挙げて息子を守るわ。

目の前で大輪の花を咲かせようとする息子の才能に吞み込まれることもなく、それを感情的に諦めることもない。

いやー、もうね、この微妙なバランス加減が天晴れだわ、と。

主人公は主人公で、自分自身のチェスの才能と真摯に向かい合い、自分はどう受け止めていくべきか、どう付き合っていくべきか、という独自のアイデンティティーを確立していきます。←これも、見応えあり。

「才能」に加えて、「情熱」というものがいかに大切かも教えてくれますよ。

この作品の脇を、「え、あの人まで?!」という名優たちが固めていますので、こう、作品としても引き締まっています。

文句なしにお薦めですとも!

 

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こちらは、文学の才能をテーマにしています。

主人公がアフリカ系アメリカ人で、理想からはかけ離れた教育環境にいるんですが、一つの出会いをきっかけに、その才能をいっきに開花させていきます。

その出会いとは、ショーン・コネリー演じる、ピューリツァー賞受賞者。

でもって、主人公に敵対する相手を演じるのがねー、あの「アマデウス」のサリエリ役がハマりすぎた、F・マーリー・エイブラハムなんですよ。

いやー、お見事。やっぱり、あなたでしたね。(笑)

F・マーリー・エイブラハムはねえ、すっかり、そういう類稀な才能に嫉妬する役のイメージが定着しちゃって、可哀想と言えば、可哀想なんですけどね。まあ、この作品では、存在感にしろ、嫌味な態度にしろ、さすがといった風情でしたよ。

実は、専門家のギフテッド研究でも、アフリカ系や移民系などのマイノリティー、家庭環境に恵まれていない子供たちの中にも、無視できない数のギフテッドが存在することを指摘しています。

文化や言葉、また、経済的なハンディーキャップがあるために、そんな環境に置かれているギフテッドが周りに気付いてもらえない、見つけてもらえないという現実を非常に危惧しているんですね。

この作品では、まさにそのジレンマにもスポットライトを当てていますよ。

でも、作品中、特に圧巻なのが、主人公が反旗を翻すシーン。見ている側も、十分なカタルシスを経験できます。

感情が高ぶり、主人公の口から「F」ワードが発せられたりもしますので、そこだけは注意です。

ハッピーエンドと言えば、ハッピーエンド。

何となく、予想ができてしまうエンディングではありますけど、爽やかな中にも、胸に疼きを覚えるような、そんな感覚がありますね。

何でしょう、静かに余韻に浸っていたいような、自分自身も過去の落し物を探しにいきたくなるような.....?

世代の異なるギフテッド二人の、静かながらも、ダイナミックな友情。

人格と人格とが真に触れ合ったとき、そこには大きな化学反応があり、変化があり、両者のアイデンティティーにも大きな影響力をもたらしてくれるんだよ、と。

そんなメッセージを深い感動と共に伝えてくれる作品です。

 

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