12月25日のクリスマス。アメリカでは、常に祝日です。
何しろ、1年で最も大きな祝日と来てますからね、11月終盤の感謝祭が終わりを告げた瞬間、即ち、翌日のブラックフライデーから、ぐぐぐっとひたすらクレッシェンドあるのみ!
ショッピングモールの華やかなイルミネーションに始まって、毎日、何冊もどーんと届くホリデーショッピングのカタログ。オンラインショップからバンバン送られてくる、セールお知らせのEメール。
もうね、嫌でも、クリスマス狂想曲のビートに乗せられますから。
一方、クリスマスの真の意味を教えてくれる教会では、クリスマス直前の日曜日にクリスマス礼拝があり。

クリスマスの日曜礼拝後
24日のクリスマスイブの夜には、大抵、キャンドルサービスがメインのクリスマスイブ礼拝が行われます。

クリスマスイブ礼拝後
目次
我が家の24日クリスマスイブの夜は
我が家の場合、クリスマスイブ礼拝から帰宅して、遅めの夕食を頂き、一息吐いてから、クリスマス前の興奮気味の娘、オータムをなだめて寝かせ、寝入ったところを見計らって、夫婦でこそこそとクリスマスラッピング作業をするというのが、ここずっと続けている習慣になっているんですよね。
そのオータム、朝まで待ちきれないのか、途中で起きてしまって、親が何をしているのか覗きに来たり?

クリスマスイブの夜、ありがちな光景かも?
背後に小さな気配をかすかにでも感じれば、ぱっとブランケットなり、コートなりでプレゼントの入ったダンボールを隠して、再度、娘をなだめ、ときには諌め......。
結局は、真夜中過ぎまで、延々と、この繰り返しです。
子供にとっての25日クリスマスの朝は
言うなれば、親の側は、何だかんだと浅い眠りのまま、このクライマックスのクリスマス当日を迎えるわけで。
本音を白状させてもらうと、目覚ましを掛けずに、のっそりと起き出したい。
なのに、あの子ってば、これでもかの早起きをしてくれます。想定通り、ってやつです。(笑)
もうね、ぱちっと目が開いたら最後、ぱっぱっぱと矢のような速さで、とっておきのクリスマス用ドレスに着替えるんですよ。
でもって、「メリー・クリスマス!」の挨拶もそこそこに、タッタッタッとクリスマスツリーの元に駆けていく、と。
-
-
アメリカ流クリスマス靴下の飾り方とプレゼント中身☆家族で楽しもう
クリスマスの朝に欠かせない、クリスマス靴下。 これ、英語では、「Christmas Stocking/クリスマスストッキング」と呼んでいます。 クリスマス靴下って、アメリ ...
-
-
もうアドベント?子供に渡すクリスマスプレゼントはサプライズで演出
いよいよ12月、子供たちがワクワクするクリスマスが迫ってきましたね。 クリスマスシーズンの到来を正式に伝えてくれるアドベント(日本語では、降臨節とも、待降節とも呼ぶ)も、 ...
大人にとっては、午後3時くらいから夕方にかけて始まる、家族や親戚が集まってのクリスマスディナーがピークの時間と言えますけど、子供たちにとっては、クリスマスの朝こそが一番待ち遠しくてたまらないひとときなんですね。

プレゼントは何かしら?
だって、それはクリスマスツリーの下に置かれたプレゼントの数々を豪快に開けていく至福の時。
いや、本当に。(笑)
我が家のクリスマス当日の朝
我が家では、ミニサイズのクリスマスツリーを使いまして、これをリビングルームのサイドテーブルの上に置くようにしています。
娘のお気に入りのぬいぐるみ、レベッカやロージーたちが集って、クリスマスプレゼントの寝ずの番をしてくれるんですよ。

プレゼントを守る、ぬいぐるみたち
テーブルの上のツリー足元に置くことができるプレゼントは、スペースの都合もあって、2つ、3つというところ。

寝ずの番+飾りの二役を兼ねて
そこに収まり切らないプレゼントは、こんな風にテーブルの脚の周りに配置します。

クリスマスツリーの下には
これだけでも、かなりの数でしょう?
ま、セットで来たものに関しては、親自らがバラせるものはバラした上で、プレゼントの数を多く見せるという、涙ぐましい努力も重ねているわけですけど。(笑)
-
-
気になる予算☆子供のクリスマスプレゼントにいくら使いますか?
アメリカは、いよいよ、サンクスギビングデー(11/24)間近。 ということは、ブラックフライデー(11/25)もすぐそこまで迫っているということになります。 そろそろホリ ...
ちなみに、画像手前のブルーのペーパーに包まれているのが、一目惚れで衝動買いしたアイテム、穿くタイプのマーメイド風ブランケットです!
-
-
すっぽりマーメイドブランケット☆人魚姫アリエル好きへの贈り物に!
女の子の永遠の憧れと言ったら、プリンセス、フェアリー、バレリーナと来て。 締めは、やっぱり、マーメイドかな? 日の光にきらきらと映えて幻想的な姿 アンデルセンの「人魚姫」 ...
なのに、うちの子ってば、何のためらいも無く、ビリビリーッと勢いよく包装紙を破っていくんですよ。
これって、日本のお子さんも同じですか?

破かれた後
可愛らしいラッピングペーパーを買って、その後、娘が寝た後に夫婦で夜なべをしながらラッピングしますので、欲を言いますと、中身だけでなく、もう少し外側のデザインも楽しんでほしいものですが....。
こんなことを考えてしまうのは、やっぱり無粋というものですよね。(笑)
我が家のクリスマス・ホットドリンク
こうして、娘のプレゼントタイムが華々しく幕を下ろし、プレゼント両手にいかにも満足そうな娘の様子を見届けて、ようやく安堵の溜息を吐ける、というのが我が家のクリスマスの朝の光景です。
大人が心地良い疲労感を感じるのも、この時。
クリスマスキャロルをBGMに、夫は娘とおしゃべりに興じ、その間、わたしはキッチンでホットドリンクの準備。
大人用には、お気に入りの紅茶やホットサイダー。娘のためには、ホットココア。

マシュマロ入り
クリスマスの朝食&ブランチメニュー例
で、この時点になって、ようやく、軽く何かを口にしたいな、という気にさせられんですよ。
我が家に限らず、アメリカの家庭では、当日午後から夜にかけて特別なクリスマスディナーが控えているために、朝と昼は、軽めにするか、ブランチにしてしまうケースが多いんじゃないかな。
実際にどんなものが食卓に上るのかと言えば、それはもちろん、各家庭様々でしょうけど、ざっと調べてみたところ、いつもの週末メニューにもう少し手を加えて特別感を出しているように伺えましたね。
- シナモンロール
- ワッフル
- パンケーキ
- フレンチトースト
- サワークリームブレッド
- パンプキンブレッド
- バナナブレッド
- マフィン
- コーヒーケーキ

人気のシナモンロール
- キッシュ
- オムレツ
- 卵とソーセージのキャセロール料理
- ウィンナ巻き

キッシュも人気
ポテト料理がクリスマスの朝食やブランチメニューにあまり出てこなかったのが意外でしたけど、これはディナーで確実にマッシュドポテトが出てくるからでしょうね。
ココア入りホリデーブランチレシピ2種
我が家では、クリスマスブランチには甘めのものからスタートさせることが多いですね。
ホリデーシーズンらしく、ココアを使ってコクを出したレシピがお気に入りなんです。
ココアワッフル arranged by 更紗 (参考にさせて頂いたレシピ: アメリカンココアワッフル by ケンケン母ちゃん )
《ワッフル4~5枚分の材料》
- 薄力粉、もしくは、お菓子用の全粒粉:90g
- 純ココアパウダー(無糖):10g
- ベーキングパウダー:5g
- 卵:1個
- 砂糖:30g
- ヴァージン・ココナッツオイル:30g
- アーモンドミルク(無糖):80~100cc
- ラム酒 or バニラエッセンス:小さじ1
- 塩:半つまみくらい、気休め程度で
- 純正メープルシロップ:適量
**わたしは自分で小麦を挽いているため、必然的に全粒粉100%を使うことになります。
**材料の質がモノを言いますので、上質なものを使ってください。
**わたしは、大抵、これらの材料を2倍にして作ります。
**砂糖を20gに減らして、セミスイートなチョコレートチップを10~15gほど入れるというアレンジも美味しいですよ。
**メープルシロップの等級は、「アンバー・リッチテイスト」か「ダーク・ロバストテイスト」がおすすめです。
《作り方》
① 薄力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダーを一緒にふるいに掛けておきます。その後、塩も同じ容器に入れておきます。
② ボールに卵を割り入れ、泡立て機でよく混ぜます。
③ ボールに砂糖を追加して、クリーム色っぽくなるまで更に混ぜます。
④ ココナッツオイルを液状にした上で、ボールに入れて混ぜます。室温が低いときには、オイルは固体になっているため、電子レンジ等で温め溶かしてください。
⑤ ボールに流し入れたココナッツオイルが若干固まってしまってもOK。気にせずに、少しずつ粉類を入れて、さっくり混ぜていきます。
⑥ ⑤の生地を伸ばすように、アーモンドミルクを入れてかき混ぜ、その後で更に粉類を入れて混ぜます。これの繰り返し。尚、この途中で、ラム酒、もしくは、バニラエッセンスを入れてください。
⑦ 出来上がった生地をそのまま5分ほど休ませます。その間、手持ちのワッフルメーカーを温めておきます。最後の生地調整は、この時点が理想的。生地が固めの場合には、アーモンドミルクをもう少し足しても大丈夫です。
⑧ ワッフルメーカーの説明書に従って、焼いていきます。ちなみに、我が家のマルチシェフ・ワッフルメーカーでは、4分30秒くらいが理想的な焼き上がりになってくれます。
⑨ お好みのトッピングで召し上がってください。シンプルにメープルシロップを掛けるだけでも、美味しいですよ。

シンプルにメープルシロップと
もう1点、ココアワッフルほど手間をかけずに、ぱぱっと簡単に出来上がってしまうのがこちら。見栄えも良く、美味しいんですよ!
Coco Divine/ココ・ディヴァイン by 更紗 (ココナッツとココアをダブルで掛けて、しかも、巷のデビルズフードに対抗しての命名です!)
《トースト1枚分の材料》
- 食パン、もしくは、何らかのパン1枚:1枚
- ヴァージン・ココナッツオイル:小さじ1~2
- 純ココアパウダー(無糖):適量
- 純正メープルシロップ:適量
**材料の質がモノを言いますので、上質なものを使ってください。
**パンは、パン屋さんが焼いたもの、もしくは、自家製が特におすすめです。6枚切りくらいが理想的な厚さだと思います。
**日本で入手できるココアでは、バンホーテンが濃厚なチョコレート感を楽しめて、おすすめです。
**メープルシロップの等級は、「アンバー・リッチテイスト」か「ダーク・ロバストテイスト」がいい感じですよ。
《作り方》
① パンの表面にココナッツオイルを伸ばすようにして塗り、オーブントースターで軽く焼き色が付くくらいまでトーストします。←ココナッツオイルは、まんべんなく綺麗に塗れていなくても大丈夫です。
② ココアパウダーを茶漉しに入れ、①のトーストしたパンにぱらぱらとふるいます。
③ 最後にメープルシロップをお好みの量だけ掛けて、頂きます。

全粒粉パンを使ったCoco Divine!
けだるいクリスマスの朝、万歳!
ブランチを頂いた後は、オータムが本命プレゼントのレゴ遊びに興じ。
その間を縫って、夫は家族や親戚に「メリー・クリスマス!」のお祝いや、「プレゼントありがとう!」のお礼を伝えるための電話を2、3本、掛けたり。
わたしはわたしで、クリスマス風のクッキーを焼いてみたりもします。ディナーまでには、まだ時間がありますからね。
あー、こうして振り返ってみますと、やっぱり、「けだるいクリスマスの朝、万歳!」という気持ちがそこここに漂ってますね。
子供の頃は、華やかなクリスマスイベントに数多く集うことも好んでいたわたしですけれど、ホント、不思議なものです。
今は、こんな風にゆったり、まったりと家族で過ごす時間にささやかな幸せを感じたり、娘の延々と続くおしゃべりを愛おしく思ったり。
親になるって、なるほど、こういうことなのか、と。(笑)
さて、2017年の24日クリスマスイブは、日曜日。25日クリスマス当日は月曜日となっていますね。
わたしたちが通っている教会では、今年のクリスマス礼拝は24日の朝だけになるのだとか。暦の関係で、例年行われている夜のクリスマスイブ礼拝は、今回に限っては行われないそうです。
それは、残念には残念なんですよねー。キャンドルサービスは独特の趣がありますし、友人たちに直接「メリー・クリスマス」を言える機会でもありますし。
でもでも!
その昔、救い主が人知れず、ひっそりと降誕したように、クリスマスの真の意義というものを心静かに見つめ直す、絶好の機会なのかもしれません。
あれ?ちょっと待ってよ?
ということは、もしかして、今年は前日のクリスマスイブから、「しっとり」、「ゆったり」、「まったり」出来るということでもある?!
ならば、イブの夜には、家族でクリスマスをテーマにした映画を見るのもいいかも! と、ふと思ってみたりして?
うわあ、やっぱり、「けだるいクリスマス、万歳!」だあ!


